『悲しい耳鳴り』 by yu shiromizu


Vol.004

Communication。
こないだ西荻駅前のバラックみたいなとこで、
コクトージョーチューと共に酌み交わされたアレとかはまさにCommunication。
メディアの価値観だとか興味だとか俺にはよーわからんので、
カゲロウの周囲ではそーいった探り合いを大人たちが黙々と続けてくれとるわけだけど。
MasCommunication。
ただそーゆーマクロなものに対して外からぎゃーすか騒ぎたてて
それを居酒屋で知たり顔で語り合ったところで明日はいつもどーり流れゆくわけ。あはは。
どっかのだっせえミュージシャンが『ロックで改革を起こす』とかゆって
地下2階で愚痴ばっかゆってんとか見てっと流石にそれはどーなのよ。
感じるままの主観性。
セキララな客観性。
火葬場の灰になるまえに、鼻血ぶー。
2008.09.28 新宿中央公園にて



Vol.003

ナニかを手に入れるたびに別のナニかを手放して生きてきたワケです。
それは環境であり状況であり友人であり恋人であり感性ですらあり。
カテゴリーはひっちゃかめっちゃかに飛び越えて、環境に対する友人であったり、
状況に対する恋人であったり、感性に対する感性であったり。
引き出しの奥で眠っていた文庫本を開いてみたときと同じみたく、
カビが生えててまた無造作に元の暗闇に押し戻されるものもあれば、
ヒップポケットに突っ込んで次の日からずっと傍らに佇むものもあり。
もちろんそこの判断基準には自分の目の前で、感覚の前で、価値観の前で、
リアルタイムに起きている事象がダイレクトな位置にいるわけだから、
だからすべての結果にはオノレによる必然性がくっついてくるのです。
フラッシュバック。
悲しい耳鳴りがやまない夜、それを誤魔化すために笑うのではなく、
もっともっともっと悲しい唄を、心が許すまで、心が泣き終わるまで、奏で続ける。
2008.09.07東中野にて



Vol.002

ここんとこすげー『たま』にハマっとって、ずーっと愛聴しているワケなのですが、
でもなんか俺がたまとか好きなのが周りのヒトらから見ると意外らしいです。
前から『カゲロウと関係なさそーな音楽ばっか聴いてるよね』とは言われっけど、
んーどーなんでしょーね。
つーかカゲロウに関係ありそーな音楽ってのがなんだかわからんもんだで、
普段何を聴いてっと思われてんのかもナゾなのですが、
はっきしゆって知久寿焼もリチャードヘルもゲイリートーマスもトムヨークも俺にとっては同じなワケであります。
時代を斬り裂く音楽。
斬られんな。
そーいやハタチんとき、じゃない、19んとき。
もののふのサウンドにザックリと斬りキザまれたワタクシ白水。
ありそーで全然なかった音楽っちゅーか。
その魅力は理屈じゃないっつーか。
その破壊力は圧倒的っちゅーか。
この前、元もののふのひとらにBLACKで偶然の再会果たし、
で、知らんかったけどカゲロウがデイジーバーでやっとった頃のライブを見に来てくれとったみたいで、
俺がもののふに感じたよーなモノを、逆に伸太郎さんたちがカゲロウに感じてくれとったみたいであり、
そーゆーのを聞くと、アハー音楽やっとってよかったぜーとかニヤケてしまうそんな夜なのであります。
しかしまぁなんであれ、ワレワレにできることなんてのは研いで研いで研ぎまくることだけ。
斬られんな。
2008.8.25新宿にて



Vol.001


えー実はワタクシ、先日誕生日とゆーものを迎えまして、友人たちがささやかに祝ってくれたのですが、その席での友人Kによる
『ファッキン7月中に文章書くってのはファッキン嘘か?』とのファッキンなご指摘により、この度一念発起した次第であります。
落書きなどもまじえつつ末永く書いていければと思います。ぺこり。
さて、おとついから2日間静岡のほうにいっておりましたが、ここのところスタジオに籠もりっきりでしたので、とてもリフレッシュさせて頂きました。
富士のサービスエリアで食したサクラエビのかき揚げうどんがとてもおいしゅうございまして。
しかしなにゆえサービスエリアのうなぎパイにはナッツが入ってしまうのか。
そう、この前ヤン姉に連れられ代官山UNITにベイカーブラザーズを見に行ったのですが、23時だっつーのにすげーヒト。終電ねーし。
そーいや今年のアタマにカゲロウで出た渋谷のオールナイトもすげー盛り上がりでしたし、キャッツも夜中にワープでやったライブんときが一番狂っとた気がします。
基本ワタクシは夜は眠たいのであまり深夜に踊り狂ったりはしないのですが、お酒とあとまぁいけないお薬の影響もあるのでしょーか。
なんにせよ深夜のライブハウスには日常に押し殺された群青色のカオスがみなぎっとるよーな気がします。
まぁことカゲロウに関しましては『酒なしで、トぶ』がここんとこの個人的命題でございますので、
そーゆーサウンドとゆーか表現とゆーか温度とゆーか関係とゆーか、
かの名作『特攻の拓』でいえば『スピードの向こう側』とでもいいましょーか、
モビルスーツでいえば『ビグザム』でしょーか、
たまの名曲『らんちう』でいえば『さぁかなでいぃちばん悲しいきんぎょぉ』のくだりを唄ってるときの知久さんのあの表情でしょーか、
そんなインスピレーションの具現化をいまこの瞬間も探求し続けております。
ごっちゃになって、からまって、こんがらがっちゃいながらの日々。
ほーほけきょー。
2008.8.16浅草にて